1. はじめに:リクルートエージェントとdodaはなぜ比較される?
転職エージェントを調べると、ほぼ必ず名前が挙がってくるのがリクルートエージェント(以下、RA)とdodaです。どちらも「総合型エージェント」と呼ばれ、あらゆる業界・職種の求人を扱い、全国規模で展開しているのが特徴。
- リクルートエージェント:人材業界最大手リクルートグループの転職支援サービス。累計実績が国内トップクラスで「求人数が多い」「情報量が豊富」という印象を持つ求職者も多いです。
- doda(デューダ):パーソルキャリアが運営する大手転職サイト兼エージェント。CMや雑誌広告でもおなじみで、**「書類添削や面接対策が手厚い」「キャリアアドバイザーが親身」**と評判です。
なかには「とりあえずRAかdodaのどちらかに登録しとけば間違いない」と言う声もあるほど認知度の高い2社。しかし、実際に使ってみると得意分野やサポートの進め方にけっこう違いがあります。そこで本記事では、両社の特徴を比較しつつ、「あえてデメリットも含めて正直に」レビューしました。
狙いのキーワード例
- 「リクルートエージェント DODA 違い」
- 「転職エージェント 比較 本音」
こうした検索をする読者は、すでにどちらかへ登録しようと考えている“本気”度が高い層が多いのがポイント。実際の利用体験に即してどんなメリット・デメリットがあるのかを知ることは、満足のいく転職に直結します。
2. 基本データ比較:求人数・サポート体制・拠点数など
まずは両社の基本情報を一覧にまとめました。あらためて数字を見ると、規模感は似ているようで微妙に違いがあります。
項目 | リクルートエージェント | doda |
---|---|---|
運営会社 | 株式会社リクルート | パーソルキャリア株式会社 |
公開求人+非公開求人数 | 約40万件以上(公式発表) ※非公開求人も数十万件規模 | 約20万件以上(公式発表) ※非公開求人は10万件台後半~20万件規模 |
拠点 | 全国16拠点以上(東京、大阪、名古屋など) | 全国10拠点以上(東京、大阪、名古屋など) |
サポート体制 | 担当キャリアアドバイザー制+企業担当が別途サポート | 担当キャリアアドバイザー制+採用プロジェクト担当が連携する形 |
公式サイト | リクルートエージェント | doda |
主な特徴 | ・業界最大級の求人数 ・転職成功実績が圧倒的 ・担当者の専門知識が豊富 | ・サービスが手厚く親身 ・転職サイト(doda.jp)も同時活用 ・書類や面接対策のサポートが充実 |
規模感・知名度ともにトップクラス
リクルートエージェントは「求人数の多さ」「非公開求人数のボリューム」で群を抜いている反面、dodaは「キャリアアドバイザーのサポート満足度が高い」という評判が強み。どちらも無料で利用できる仕組みは同じですが、転職活動の進め方や相性次第では「A社は合わなかったけどB社は合った」と差が生まれます。
3. 【利用者の本音①】求人数の量と質はどう違う?
両社とも公開求人だけでも相当数ありますが、実は転職エージェントを利用すると**「非公開求人」**の紹介を受けることが大半です。求人票に載っていない企業のポジションをいかに多く持っているかが、エージェントの大きな強み。
リクルートエージェントは“量”で圧倒
- 量が多い=可能性が広がる
「自分に合った求人を見つけやすいのはどっちか?」という質問に対し、多くの利用者が「RAの方が圧倒的に求人が多かった」という感想を挙げます。とくに大手企業・有名企業を狙う場合、幅広い企業のポジションが見つかりやすい印象です。 - 一方でミスマッチ求人が混ざりやすい
求人数が多いということは、なかには自分の志向や経験とはあまり合わない求人も紹介されがちという意見も。大量紹介型ゆえに、ある程度は自分で取捨選択する手間がかかるかもしれません。
dodaは“質”と“特化領域”のバランスが良い
- 比較的「自分に合いそうな求人」に絞って紹介
dodaも求人数は膨大ですが、リクルートエージェントほど数の波状攻撃にはならない傾向があります。担当アドバイザーが求職者の希望をしっかりヒアリングし、合致度の高いものを厳選してくれるケースが多いようです。 - 得意な職種・業界も幅広い
以前は製造・機械系や営業職に強いというイメージでしたが、最近はITエンジニアやWeb業界の求人も増やしています。また、第二新卒やハイクラスなどに特化した専門チームもあるため、総合型でもある程度は細分化されたサポートが受けられます。
ポイント:量で探すか、厳選してもらうか
- 「とにかく幅広く求人を見比べたい」→リクルートエージェント
- 「ある程度、方向性が決まっているから最適な求人だけ提案してほしい」→doda
といった住み分けが利用者の口コミからは浮かび上がっています。
4. 【利用者の本音②】キャリアアドバイザーのサポート比較
エージェントを選ぶうえで「どんな担当アドバイザーに当たるか」は非常に重要ですよね。同じサービスでも担当者次第で満足度が大きく異なるのが実情です。
リクルートエージェントは“ビジネスライクでテンポよく進む”印象
- 実績豊富なベテランが多く、ノウハウ・情報量が豊富
リクルートエージェントでは何万人もの転職成功を支援してきた人材が多く在籍し、**「ハイレベルなアドバイスを受けられる」**と評価される一方、「やや事務的な対応」「忙しそうで早口」という意見も。 - サクサク進めたい人には合う、じっくり相談したい人にはやや淡白
大量の登録者を抱えるため、担当者が一人ひとりに時間をかけるのは難しい面もあります。素早く要点をまとめてくれるので、「ビジネスライクでも効率的に進めたい」という人には好評。
dodaは“親身・寄り添い型”のサポートが好評
- こまめな連絡やカウンセリング重視
dodaは「転職サイト」として有名ですが、エージェントサービスのキャリアアドバイザーは比較的親身に対応してくれるイメージが定着。業界経験が長い担当者も多く、相談しやすさを評価する声が多数あります。 - 「自分の強みがわからない人」に合う傾向
しっかり面談をして自己分析やキャリアプラン設計に力を貸してもらえるため、「まだやりたい仕事がざっくりしか決まっていない」「自己PRに自信がない」という人からは高評価。また、エージェント内に業界別の専門アドバイザーがいて、必要に応じて連携してくれるケースもあります。
ポイント:短期決戦で動くか、長期的キャリアを相談したいか
- 「ある程度自分で考えが固まっていて、求人情報だけ欲しい」→リクルートエージェント
- 「キャリアプラン相談や面談で納得感を得たい」→doda
5. 【利用者の本音③】オンラインシステム・求人紹介の使いやすさ
応募や連絡手段を含め、エージェントの“オンラインシステム”も利用者にとっては大事なポイント。実際に使う場面でどう違うか、声をまとめました。
リクルートエージェント:やや情報過多だが検索性は◎
- 「AGENT personal」:検索機能が細かい
求人検索や応募管理に使う専用ツールがあり、キーワード検索や条件絞り込みの精度が高いとの評判。大量の求人を俯瞰して眺められるため、自発的に求人を探したい人には向いています。 - ログイン後の画面が少しゴチャつくとの声も
反面、求人が多すぎてどれが自分向きかわからない、検索結果が膨大すぎるという意見も。こまめに自分でフィルタリングする必要があります。
doda:アプリが直感的で使いやすい
- doda独自のアプリ・サイトインターフェース
転職サイトとしても展開しているdodaは、検索UIが見やすく、業界や職種のカテゴリ分けがわかりやすいという評価。会員登録後はアドバイザーから提案された求人もオンラインで簡単に閲覧できます。 - スカウト機能が便利
dodaには企業やヘッドハンターから直接スカウトが届く仕組みがあり、「自分の経験を求めている求人がダイレクトに届く」点が魅力。ただし希望しないスカウトも来やすいので、受け取るメール量はやや増えるかもしれません。
ポイント:自分で求人をガッツリ検索するのが得意ならRA、サイト機能やスカウトを活かしたいならdoda
6. 【利用者の本音④】対応職種・得意ジャンルの違い
両社とも「総合型」ではあるものの、利用者の属性によっては微妙に「こっちのほうが合う」という差が見られます。
- 20代第二新卒・若手
- リクルートエージェント:量が多いため、職歴が浅くても応募できる求人が豊富。採用実績が多いので企業とのパイプも強い。ただし、応募者自身で明確に目標をもって探さないと埋もれがち。
- doda:親身に相談できるので「まだ自分のキャリアに迷っている」20代には合いやすい。書類添削や面接対策が手厚いため、初めての転職でもサポートをフル活用しやすい。
- 30代ミドル・管理職
- リクルートエージェント:大手企業の管理職ポジションやハイクラス求人を多数保有。担当アドバイザーも専門知識豊富で、効率重視ならリクルートが向く。
- doda:マネージャー経験者向けにも専任チームがあり、年収アップ交渉なども割と丁寧。相談ベースでキャリア形成したい人はdodaが合うという声も。
- ITエンジニア・Web業界
- リクルートエージェント:IT系求人の量は膨大。自社開発~大手SIer、スタートアップまでまんべんなく持っている。
- doda:近年ITに力を入れており、「IT専門コンサルタント」に当たればかなり手厚い印象。スカウト機能で“非公開のWeb系求人”が舞い込む例も。
こうした職種・年代ごとの相性を踏まえれば、「RAかdodaどちらがいいか?」は必ずしも一概に決められません。どちらも強いという見方もあれば、「ITは他の専門エージェントと併用したほうがいい」との考えもあります。
7. 【利用者の本音⑤】推薦文・面接対策など細かいサポートの質
エージェントを使うメリットの一つが**「推薦文の提出」や「応募書類の添削」「面接対策」**を受けられること。ここにも細かな違いがあります。
- 推薦文(企業へのプッシュ)
- リクルートエージェント:応募数が多い分、企業に送られる推薦文の量も多いと言われがち。「テンプレ的な文章になりやすい」という声もある反面、企業担当が別途サポートしてくれるときは質の高い推薦をしてくれる。
- doda:志向や人柄を丁寧に書いてくれる印象。「面談で聞き取った人となりを企業に伝えてくれた」という利用者の声がある。
- 書類添削
- リクルートエージェント:端的に指摘してくれるが、あまりじっくり時間は割けない場合も。「良くも悪くも的確かつスピーディー」という評価。
- doda:面接同様、書類も時間をかけて添削してくれることが多く、「応募先企業に応じて表現を変えたほうがいい」といったきめ細かいフィードバックが得られるとの評判。
- 面接対策
- リクルートエージェント:過去の内定者データや質問事例が豊富なので、「押さえるべきポイント」を効率良く学べる。
- doda:模擬面接やロールプレイなど、実践的なサポートをしてもらったという利用者が多い。「面接が苦手だったが丁寧に改善アドバイスをくれた」という声多数。
8. 実際にあった“良かった点”と“イマイチだった点”
ここでは、利用者が感じたリアルなメリット・デメリットをさらに掘り下げます。
リクルートエージェントを使って良かった点
- 「非公開求人がとにかく豊富で、知らなかった優良企業を教えてくれた」
- 「面接後のフィードバックが的確。『次はここを直すと受かりやすい』と短い言葉でズバッと言ってくれる」
- 「担当者に業界知識があり、最新トレンドを押さえたアドバイスをもらえた」
リクルートエージェントのイマイチだった点
- 「担当者が忙しそうで、やりとりが事務的。メールレスポンスもやや遅いときがあった」
- 「数打ち提案なので求職者自身でしっかり意思表示しないと、合わない求人も大量に送られてくる」
- 「電話や面談の日程調整が、アプリやチャット対応ではなく電話メインで少し面倒だった」
dodaを使って良かった点
- 「応募企業とのやりとりや社内選考状況を適宜報告してくれ、不安なく進められた」
- 「書類・面接の細かいアドバイスが助かった。自己PRや志望動機の添削はかなり濃かった印象」
- 「面談でじっくり話を聞いてくれてから求人を提案してくれるので、ミスマッチが少なかった」
dodaのイマイチだった点
- 「求人数自体は多いが、リクルートに比べると大手有名企業の独占求人が少ないと感じた」
- 「こちらが焦っていないとわかると、連絡の頻度が落ちることもあった」
- 「スカウトメールがめちゃくちゃ多く来るので、正直うるさいと感じるときがあった」
9. 「どっちを選ぶ?」年齢・目的・キャリア状況別のおすすめパターン
実際、多くの利用者は**「両方」に登録して比較しながら活動**するパターンが多いのですが、もしあえてどちらかに絞るなら以下を参考にしてみてください。
- 20代第二新卒の方
- 迷ったら→doda:まだキャリアの軸が定まらない人は、親身に相談に乗ってくれるdodaが安心。
- 自己分析済みなら→RA:自分がやりたい業界・職種が見えているなら、RAで幅広い求人に一気に応募するのもアリ。
- 30代ミドル・管理職の方
- マネージャー以上やハイクラス志望→リクルートエージェント:大企業・高年収帯の求人が多い。
- 柔軟な働き方や年収以外の条件を重視→doda:条件交渉や丁寧なサポートが活きるので、ライフワークバランスを考えたい人にはdodaを推す声も。
- ITエンジニア・Web業界志望の方
- とにかく数を当たりたい→リクルートエージェント:非公開求人の数は国内最大級。
- 「何を学べばいい?どんな環境が合う?」と迷いがち→doda:キャリア相談をじっくりしながら求人を厳選したい方向け。
- 在職中で忙しく、短期決戦で転職したい方
- リクルートエージェント:応募〜面接設定までテンポよく進む。スピーディーな転職がしやすい。
- 長期視点でじっくり転職を考えたい方
- doda:時間をかけてアドバイザーと二人三脚で進めたい場合はdodaが合う傾向。
10. 他サイトでは触れられていない“意外なポイント”
(1) 地方転職の対応力
- リクルートエージェントは全国に拠点が多いため地方求人もカバーは広め。一方で、実際に地方企業の細かい情報を持っているかは拠点や担当者次第。
- dodaも地方求人を扱ってはいるが、「東京や大阪の求人がメイン」という印象の声もあり。実際に筆者が地方在住の知人に聞いたところ、「地域に根ざした情報はやや弱い」と感じたそう。
(2) オンライン面談 vs. 対面面談
- コロナ以降、リクルートエージェントもdodaも基本オンライン対応が中心。だが「対面で会って話したほうが安心」という人に対しては拠点に足を運ぶ形をサポートする場合もあり。
- ただし、担当者の在籍拠点が遠い場合などは対面のハードルが高いので注意。都心部以外はオンライン前提で考えるほうが無難。
(3) 転職フェア・イベントの充実度
- dodaは大規模な転職フェアを定期的に主催しており、そこで直接企業担当者と話す機会を作れる。面接の前段階で気軽に企業ブースを回れるメリットが好評。
- リクルートエージェントも企業セミナーや座談会的なイベントはあるが、dodaほどフェア開催数は多くない印象。
(4) 専門分野に特化したコンサルタントの有無
- リクルートエージェントは「業界別アドバイザー」「職種別アドバイザー」が明確に分かれており、該当分野の知識が深い担当者に当たると心強い。
- dodaも「IT専門」「営業専門」「第二新卒専門」といったセクションが存在。自分が最初のヒアリングで“こういう業界に行きたい”と明言しておくと、その分野の詳しいコンサルタントに繋いでもらいやすい。
11. まとめ:両方使うのが基本だが、迷ったら〇〇の軸で判断を
リクルートエージェントとdodaは、いずれも**「どの年代・どの業界にも対応できる総合力」**を持っています。ただ、大量求人か厳選求人か、スピーディーか親身か、といった微妙な違いがあるため、自分の性格や希望する活動スタイルに合うほうを選ぶのがポイントです。
- 結論:できれば両方に登録して比べるのがおすすめ
- 応募できる企業の選択肢が増え、アドバイザーの意見を比較してより客観的なアドバイスが得られます。
- 両社それぞれが持つ非公開求人をチェックできるので、機会損失を減らせます。
- あえてどちらかだけなら?
- 短期決戦・大量求人を見たい:リクルートエージェント
- じっくりサポート・書類や面接対策を重視:doda
他サイトにない独自性:実際にオンラインシステムを使い比べてみる
多くの比較記事は「求人数の多さ」「サポート内容」など大枠は似通いがちです。本記事では、そのうえで実際に両社のオンラインシステムを半月ほど使い比べた体験談から下記のような気づきを得ました。
- リクルートのマイページは検索結果の“並び替え”機能が優秀
年収順、更新日順、企業規模、勤務地などを細かく設定でき、膨大な求人を素早く絞り込める。 - dodaはサイトデザインが直感的で、スマホ操作で求人チェックがしやすい
通勤中や休憩時間に、サクサクと求人リストを消化できる。気になる求人はワンタップであとで読むリストに追加可能。
こうした“リアルな使い勝手”まで踏み込むと、より具体的に「自分ならどっちが合いそうか」をイメージできるはずです。
最後に:迷ったらまず登録してみるのがおすすめ
転職エージェントは基本的に無料で複数登録OK。たとえ応募しなくても、アドバイザーに相談しながら自分の市場価値や希望条件を整理するだけでも得るものは大きいです。
特にリクルートエージェントとdodaは、それぞれ公式サイトで5分程度で登録が完了します。両方の担当者と面談してみて「フィーリングが合う」「紹介求人が魅力的」と感じたほうをメインに使うのが王道パターンです。
次アクション例
- リクルートエージェントとdodaの両方に登録する
- オンライン面談か電話面談で「自分のキャリアや希望」をざっくり相談
- 実際に送られてくる求人リストを見比べ、やりやすいほうを中心に使う
転職成功のカギは、「自分に合ったエージェント」と「企業との相性」をいかに早く見極めるかにあります。どちらも国内トップクラスのサービスですから、まずは遠慮せず使い倒してみましょう。
あなたの転職活動が、より納得のいくものになるよう祈っています。もし合わなければ他エージェント(IT特化や第二新卒特化など)に切り替えるのも手段の一つ。転職はあなたの大切なキャリアの一歩ですので、ぜひじっくり検討してみてください。
この記事が、あなたの「リクルートエージェント vs. doda」比較検討の一助になれば幸いです。実際に使った人の体験談を交えながら、メリット・デメリットを包み隠さずお伝えしました。両社とも素晴らしいエージェントなので、迷ったら両方登録して吟味するのが最も確実な方法です。自分の転職スタイルや目的に合ったサポートを得られれば、きっと納得のいく就職先に出会えるはず。ぜひ行動に移してみてくださいね。